そろばんを習わせたいと考えて、いろいろと調べられた方はご存知かもしれませんが、家庭でも練習したほうが上達します。その情報に触れたとき、そろばん経験者でない保護者さんが不安になると思います。家庭での練習に差し支えるのではないか、自分に指導できるだろうかと。
当教室に来られている生徒さんのうち、多くの保護者の方がそろばん未経験、あるいは少しだけ取り組んだ方です。1級や段位を取得されている保護者さんは体感で10%未満です。それでも皆さん上達されてますので、安心してそろばんを習い始めていただければと思います。
まず、初級の間は九九の練習にご協力をお願いします。九九については別記事で詳しく書きましたので、そちらも参考になさってください。九九なので、そろばんの知識がなくても聞いてあげることができると思います。一緒に読んでみようといった感じで取り組んでください。
掛け算が始まりましたら、中級です。ここで進む速さが落ちる生徒は、九九が怪しくないか疑ってみる必要があります。初級を駆け抜けるほど早く進んだ生徒は優秀かもしれませんが、逆に九九を覚える期間が短く中級に突入しているとも言えます。油断せず九九の習得を確認してください。
掛け算や割り算が始まりましたら、内容が専門的になってきます。皆さんが通われている教室の先生に、どのような練習をすればよいか質問してください。私のおすすめは読上算とフラッシュ暗算です。プリントも丸付けも必要がなく、保護者の皆さんには機器のセットだけお願いすれば事足りるからです。
家庭に練習は持ち込みたくない、すべて教室で完結してほしいという方は、たくさん出席していただければと思います。自分の子供にはこの作戦を採用し、家庭で練習はしてません。ライフスタイルに合わせて、一番効果的な方法で練習を重ねていただければと思います。